フローレンス病児保育憲章
フローレンスがご提案する新しい病児保育のコンセプトを病児保育憲章としてまとめました。
1.フローレンスは、こどもが熱を出すことを「当たり前のこと」と考えます。
2.フローレンスは、こどもが熱を出すことを強い体を創るために「必要なこと」と考えます。
3.フローレンスは、こどもが熱を出すことを親に降りかかる災難ではなく、支援によって地域が結び付く「大いなる恵み」だと考えます。
4.フローレンスは、病児保育問題を「仕事と子育ての両立可能な日本」の実現を阻む象徴的な問題だと考えます。
5.フローレンスは、病児保育問題の解決を「仕事と子育ての両立可能な日本」への、変革の連鎖を引き起こす、絶好の機会だと考えます。
制定にあたって
病児保育は常々、必要悪として語られることの多い分野です。曰く「本来だったら親が看るべきだが、それができないので仕方ないので預かりましょう」というスタンス。
フローレンスは常々そういった既存のコンセプトに違和感を持っていました。
例えば、「本来だったら親が看るべきだ」という言葉は一見まっとうですが、現実には親というと母親が看ることが圧倒的に多くなります。
その裏には「子持ちの女性のする仕事は、休めるような内容である」という観点が潜んでいるように思います。
また、この場合の「本来だったら親が看る」という視点は、子育てを親子だけのものに閉じ込めてしまう偏狭さを持ち合わせてもいます。子育ては、親のものであると同時に、社会のものではないのでしょうか。
親がこどもに対して責任を持つと同時に、次世代に共同体の運命を託さなければならない我々にとって、こどもや子育ての問題は社会にとっては自らの運命を左右することなのですから。
そして最後に戦略的にもこのコンセプトの発するメッセージは、誤っていると思います。
なぜならこのコンセプトは後ろ向きであり、後ろ向きなコンセプトには人は心をかき立てられないし、それに従事する人間も自らの行いを肯定できません。
自分の時間の多くを費やすことが真に社会的意義があり、身を捧げるに値するのだと信じられずして、どうしてそこにイノベーションが生まれましょうか。「仕方がないから」なんていう後ろ向きな構えで、どうやって徹底した品質管理と絶え間ないプロセスの改善に取り組めましょうか。
そう、我々のしていることには、もっと多大なる意味があります。それを言葉にしましょう。おそらくは保育の専門家の方々にとっては異端であろうこの考えも、我々は素直に信じられると思います。
現場の家族の声に常に耳を澄ます我々ならば、社会変革の最前線にいる我々ならば、これを信念として日々に立ち向かっていけるでしょう。