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こどもレスキュー隊員インタビュー#3 渡辺誠子隊員
笑顔のおばちゃん保育園
フローレンスのこどもレスキュー隊員の多くは、ベテランママさん。渡辺さんの二人のお子さんはもう成人されていますが、お孫さんはまだ。フローレンスでの保育を「かわいい孫が急にぽんとできた感じ」と表現してくれました。
自分のこどもが小さいときにはご近所づきあいもあったけれど、成人してしまった後はもうないでしょう?それがこういう形でこどもとかかわれるなんて、新しい「ご近所」ですね。お世話してあげるのが本当に楽しい。家族だと、せっかく世話をしても「うるさい」なんて言われたりして(笑)。それがフローレンスだと「ありがとうございます」って感謝される。お預かりしたことのあるお子さんがうちのマンションの前を通りかかったとき、お母さんに「おばちゃん保育園だよ」って言ったそうです。
ご近所づきあいの復活…「ありがとう」と言われるお仕事
働く親御さんからは、渡辺さんは「東京のおばあちゃん」「第二のおばあちゃん」ともいわれる心強い存在。子育て経験者がこどもを見守る目線はやさしく、かつ冷静で余裕があります。
自分が若いときは、精神的ゆとりがなくて、子育ては何もかも初めての経験だったからとにかく必死でした。どうして泣くの?どうして食べないの?ってそればっかり。でも今は二人を育て上げ、年もとった分だけゆとりがある。泣くのも食べないのも当たり前だ、って思える。
自分の気持ちをまだうまく表現できないこどもの感情をすくいとるのも、ベテランママの真骨頂です。
こどもっていうのは、理不尽なことをいうんです。昔は自分のこどもに、何バカなこといってるの、って言ってたけど、今は受け止めてあげられる。たとえば、保育でうちにきたこどもがお水をのむときに「このコップはいやだ」。以前なら「何いってるの、どのコップでも同じじゃない」って言ってたと思うんだけれど、今は「そうね、きっとコップをおうちでもっているのよね、でも今はないの。今度用意しておくから今日はこれにしよう」っていうと、「わかった」って納得してくれます。
病気になっているこどもはただでさえ体調が悪いうえに、いつもの保育園とは違う、レスキュー隊員の家に連れてこられるのでますます不安が募ります。渡辺さんは事前にこどもにちゃんと説明しておくのがいいとアドバイス。
今日は熱があるからおばちゃんの家に行くのよ、さがったら帰るのよ、って事前に納得させておくといい。こどもも2歳半や三歳半になればわかります。でないと、突然知らない家につれてこられると、驚くし、こわがってしまい、ずっと泣いてばかり、になっちゃう。
レスキュー隊員歴も5年を超えた渡辺さん。同じこどもを何度も保育することも出てきました。
2歳の子が3歳になったり。その成長はめざましいもので、ソファに乗れるようになったんだ、読みきかせを理解できるようになったんだ、とわかるのが、まるで自分で育てているような感じです。
その優しい目線は働く親御さんにも向けられています。
夕方6時半に帰ってからおうちのことをやるのは大変だろうなあって思うんです。だからうちのおかず用の切り干し大根やきんぴらゴボウ、ロールキャベツや山菜ご飯なんかを多めにつくって差し上げるんです。預かってもらって、おかずまでいただいて、って感謝されて、どうやってつくるんですか?ってそこからまた会話が広がったり。それがまた楽しい。
渡辺さんの行っていることは、まさに新しいご近所づきあいの創造。フローレンスは病児保育にとどまらず、地域コミュニティづくりや、育児の社会化も担っているんですね。